« レオパのモルフについて・・・その2 | トップページ | Happy New Year! 2014 »

レオパのモルフについて・・・その3

第三回目は、コンボ(コンビ)モルフについて・・・レオパのモルフ(他の生物でも同じですが)をややこしくしている原因ですが、遺伝について分からなくなった場合には、優性遺伝と劣性遺伝を別々に考えて、多因子遺伝モルフは、少し色が薄くなるとか、特徴が薄まるというように考えて無視し、基本モルフに戻ると分かりやすくなると思います。
また劣性遺伝のコンボは、単純に足していけばコンボになるという訳ではなく、計画的な繁殖でコンボにすることが必要で、例えば、トレンパーアルビノとブリザードを組み合わせてトレンパー・ブレイジングブリザードを作る時に、トレンパーアルビノとブリザードのペアから始めた場合、

ブリザード(bz/bz N/N)×トレンパーアルビノ(N/N ta/ta)=100%ノーマル・ダブルヘテロ・ブリザード・トレンパーアルビノ(N/bz N/ta)
一世代目はすべて、見た目はノーマル表現のダブルヘテロになります。

ノーマル・ダブルヘテロ・ブリザード・トレンパーアルビノ(N/bz N/ta)×ノーマル・ダブルヘテロ・ブリザード・トレンパーアルビノ(N/bz N/ta)=6.25%(16分の1)トレンパー・ブレイジングブリザード(bz/bz ta/ta)、18.75%(16分の3)ブリザード(bz/bz N/ta or bz/bz N/N)、18.75%(16分の3)トレンパーアルビノ(N/bz ta/ta or N/N ta/ta)、56.25%(16分の9)ノーマル(N/bz N/ta or N/bz N/N or N/N N/ta or N/N N/N)
ダブルヘテロ同士をかけて目的のブレイジングブリザードが出る確率は、16分の1=6.25%という確率なので、1ペアから1年に一匹出るかどうかという感じで、二つの劣性遺伝のコンボでこの確率なので、多重モルフの大変さがよく分かると思います。勿論、確率なので、一匹目で出る可能性も、ないことはないですが・・・図で表すと、下の図のようになります。
Iden07

前回、ポッシブルヘテロの解説をするのを忘れてたので補足しますが、上の図で「ポッシブルヘテロトレンパーアルビノ66%」「ポッシブルヘテロブリザード66%」と書いてある部分で、確率的に劣性遺伝の遺伝子が入ってる可能性が66%(3分の2)という意味で、劣性遺伝のヘテロはノーマルと区別出来ない為、入ってるかどうかはどちらか(ヘテロかノーマルか)しかなく、66%分だけ劣性遺伝子が入ってるという意味ではないです。
ヘテロとノーマルをかけた場合は、劣性遺伝子が入る確率は2分の1になるので、ポッシブルヘテロ50%になります。

また、マックスノーとアルビノの組み合わせ(マックスノー・ヘテロトレンパーアルビノ)の場合には、下図のようになり、考え方としては、優性遺伝のマックスノーと劣性遺伝のアルビノを分けて考えると理解しやすくなると思います。(マックスノー同士をかけた場合は、4分の1がスーパーマックスノー、4分の2がマックスノー、4分の1がノーマルとなる訳ですが、それぞれについて、そのうちの4分の1がアルビノ表現となり、4分の3がアルビノについてノーマル表現となるということです)
Iden05

優性遺伝のコンボの場合は、次世代ですぐに表現が出るので、マックスノーとエニグマをかけた場合は、下図のように、すぐにマックスノー・エニグマが出るのが分かると思います。
Iden06


【コンボ(コンビ)モルフ】
色々な量的モルフ、劣性遺伝モルフ、優性遺伝モルフを組み合わせて、多彩なモルフが作り出されていて、コンボ(又はコンビ)モルフと呼ばれ、特別な名前を付けられているものも多く、混乱のもとではありますが、基本的なモルフは上記の通りなので、どのモルフの組み合わせを何と呼ぶかを理解する必要があります。

2種類のモルフを組み合わせたものは、トレンパーアルビノ・マックスノー、タンジェリン・ベルアルビノ、エクリプス・ストライプ、スノー・ジャイアント等、名前を組み合わせたものが多い(名前の順番については、優性を前にするとか大まかなルールも無いことはないですが、慣習や言いやすさなどに従って適当に付けられているのが現状ですので、アルビノマックスノーが正解でマックスノーアルビノは間違っているとか言うのはナンセンス)ですが、3種類以上のコンボになると名前を並べるのも大変なので別の名前を付けられますので、そのうちの代表的なものを紹介します。尚、コンボモルフの括弧書きは遺伝記号ではなく、一般的な英語表記です。

[アプター
(APTOR)
(A)トレンパーアルビノ+(P)トレンパーパターンレス+(TOR)トレンパーオレンジで、表現としては、全体的にパターンレスでオレンジのアルビノになりますが、量的モルフの部分で個体差が大きく、アプター同士を交配してもジャングルやストライプの表現になる場合も多いです。
劣性遺伝と量的モルフのコンビで、アプターとノーマルを掛けると、厳密には、ノーマル・ヘテロトレンパーアルビノ(パターンレスとオレンジは劣性遺伝ではないので、ヘテロにはならない)となるのですが、便宜上ノーマル・ヘテロアプターと呼ぶ場合が多いです。

[ラプター
(RAPTOR)
アプターにエクリプスを加えたもので、(R)オールレッドアイで全身オレンジ、パターンレスの綺麗なモルフですが、これもアプターと同様個体差が大きく、エクリプスについてもスネークアイのものもいるので、表現及び繁殖の結果についても様々な個体が含まれます。
量的モルフを含むモルフについては、一度ノーマルと掛けてしまうとせっかく集めた細かい変異が散ってしまい、親と同じレベルの個体を作り出すのは、同じようなインブリードの作業、苦労が必要になり、困難になってしまいますが、パターンレスでないバンド模様のものをバンデット・ラプターとするのは、個人的には抵抗があるので、厳密に言えば、トレンパーの作出したラプターと同等の完璧に近いものしかラプターを名乗ってはいけないと考えます。
また、トレンパーパターンレスはノーマルのバンド模様とかけた場合には、バンド模様になると思われますので、劣性遺伝と同じように考えると、ヘテロラプター同士をかけた場合の出現率は下図(但し、現実には、トレンパーパターンレスは単純な劣性遺伝ではないので、トレンパーパターンレスがホモになっている場合でも、ジャングルやリバースストライプが含まれると考えて下さい)のようになり、ラプター・パターンレスとなる場合は64分の1(トレンパーパターンレスを考慮すれば、それ以下です)になって、個人で繁殖して出すには、非現実的な数字(同じペアで10年繁殖したとしても、ラプター・パターンレスが出るのは1匹で、そのうえ半分以上は、ただのジャングル、ストライプやノーマル・・・但し、あくまでも確率なので、1匹目がラプター・パターンレスということも有り得ますが)だというのが実感出来ると思います。
Iden08

片方がラプターだった場合(ラプター×ヘテロラプター)には、下図のように、ヘテロラプター同士を組み合わせた場合より、かなり現実的は数字になりますね。
Iden09

[レーダー
(RADAR)
ラプターのアルビノ部分をベルアルビノに置き換えたもので、ベルアルビノの特性から、ラプターよりも明るいレッドアイとなります。
厳密に言えば、ラプターと同じくパターンレスのものだけがレーダーだと思いますが、バンド模様のもの(ベルアルビノ・エクリプス)もレーダーと呼ばれる場合が多く、世界的にもレーダーで通ってしまっているので、個人的には、バンド模様はレーダー・バンデット、パターンレスはレーダー・パターンレスと呼ぶのがいいのでは、と思います。

[タイフーン
(Typhoon)
ラプターのアルビノ部分をラスベガスアルビノに置き換えたもので、ラスベガスアルビノの特性からか、白っぽい個体が多いように思います。

[ブレイジングブリザード
(Blazing Blizzard)
アルビノとブリザードの組み合わせで、3系統のアルビノについて存在しますが、名前は3系統別々につけられている訳では無く(但し、厳密には、アルビノの系統を表記すべきなので、トレンパー・ブレイジングブリザード、ベル・ブレイジングブリザード等と表記するのがいいと思います)、すべてブレイジングブリザードとされ、3系統とも特別な表現の別も無く、すべて全身が白いレオパ(但し、ブリザード自体が完全に白いモルフではないのと、アルビノがT-ではないので、アルビノ化しても黄色が発色する場合が多いです)になります。

[ディアブロブロンコ
(Diablo Blancos)
ラプターとブリザードの組み合わせになり、ソリッドレッドアイで全身白色のレオパで、白系の最高峰とされますが、これにスーパーマックスノーが加えられれば、完璧になる(2013年の時点ではまだ出ていません)と思われます。

[ハイビノ
(Hybino)
ハイポとアルビノの組み合わせで、これも3系統のアルビノで作出されていますが、特に別の名前が付けられている訳ではなく、トレンパー・ハイビノ、ベル・ハイビノ、ラスベガス・ハイビノと言われます。

[サングロー
(Sunglow)
アルビノ・スーパーハイポタンジェリンのことで、3系統のアルビノについて、トレンパー・サングロー、ベル・サングロー、ラスベガス・サングローと呼ばれるものや、スーパーハイポタンジェリンの独自系統により、別名が付けられている場合もあります。

[クリームシクル
(Creamsicle)
スーパーハイポタンジェリンのマックスノーとされますが、現在のマックスノーは、ほぼハイポ、ハイイエロー状態なので、クリームシクルというモルフ名を使うことはあまりないです。逆に黒っぽい、ドットの多いものをワイルドタイプと言ったりします。

[エンバー
(Ember)
パターンレスとエクリプスの組み合わせとされる場合もありますが、マーフィパターンレスとラプターの組み合わせのことを指す場合が多いです。

[ギャラクシー
(GALAXY)、トータルエクリプス(Total Eclipse)
スーパーマックスノーとエクリプスの組み合わせのモルフをトータルエクリプスとして、トレンパー氏の作出したアビシニアンが入っているとされるものをギャラクシーとするのが定説になりつつありますが、遺伝的にはほとんど同じということで、トータルエクリプスのこともギャラクシーと呼ぶブリーダーも多いです。特徴としては、スーパーマックスノー自体が完全ソリッドアイなので、エクリプスが入ってるかどうかを目の状態では判別出来ない為、その他のエクリプスっぽい特徴で判別するしかない訳ですが、鼻先が白抜けするとか、手足や身体のサイド部分が白くなり、ドットは細かくなる傾向があると思いますし、2013年にうちで一匹だけハッチした時に、ハッチした時の感じが普通のスーパーマックスノーと明らかに違う(下の画像は、2013年にうちでハッチしたスーパーマックスノーのハッチ時の写真で、すべて別の個体ですが、右下の個体だけがギャラクシーです)と感じました。

C13tile


[ステルス]
マックスノー・レーダーのことだと思っていたのですが、そこにエニグマが入らないとステルスとは呼ばないという説(確かに、マックスノーとラプターのコンボはマックスノー・ラプターで、マックスノー・レーダーが、なぜステルスなのかという疑問はあり、エニグマが入ったコンボに別名が付けられることが多いので、成程という部分はありますが、海外のほとんどのサイトではステルス=マックスノー・レーダーとなっています)があります。

[ビー(Bee)
エニグマとエクリプスの組み合わせで、Black eye Enigma の略とされます。

[ブラックホール(BlackHole)
ビーにマックスノーを加えたものです。

[ノヴァ(Nova)
エニグマとラプターの組み合わせです。

[ドリームシクル(Dreamsicle)
(エニグマ+ラプター(ノヴァ))+マックスノーのコンボです。

[スーパーノヴァ
(SuperNova)
(エニグマ+ラプター(ノヴァ))+スーパーマックスノーのコンボになります。

[ダルメシアン]
エニグマ+スーパーマックスノーのコンボです。

コンボのモルフについては、どんどん新しいものが出てきますので、すべては書ききれないのですが、だいだいこんな感じでどうでしょうか?

前回にも書きましたが、見慣れないモルフ名が出てきた時は、コンボモルフの別名か、選択交配で出したブリーダー特有の名前か、ただの特徴を表したもの(勿論、全く新しいモルフのことも有りますが)と考えるのが分かりやすいと思います。

三回シリーズで、結構な量になってしまいましたが、コンボモルフについては、最新モルフに全然追いついてないような感じですね・・・皆さんも、勿論、私も、もっともっと勉強して、最新情報を吸収していかないと・・・ですね。

それでは、また

|

« レオパのモルフについて・・・その2 | トップページ | Happy New Year! 2014 »

コメント

こんにちは(*^_^*)とっても勉強にらなりました(*^_^*)おむかえしたこたちは来年一杯も繁殖には、 使わずもっと大きく成長させたいと思います(*^_^*)
ギャラクシーのメスは、アダルトなのでなにとかけようかなあって考えています(*^_^*)

投稿: pink | 2013年12月 9日 (月) 09時49分

pinkさん、こんばんわ

ギャラクシーには、やっぱりギャラクシーでしょ・・・オスは、1才になる前に繁殖に使っても、その後も成長を続けるので、その気になれば、1才になる前でも繁殖OKですよ。

カワイイ子に期待してます。

投稿: KAZ | 2013年12月12日 (木) 22時12分

KAZさんこんにちは。

長い間返事をできずにいてすいませんでした。
爬虫類用の温室の改造に思っていたよりも長くかかってしまって・・・。
でも、その分結構いい感じに出来上がりました。
なので、いまさらですがキープしていただいていた子をお迎えしようと思っています。
いつもいつもKAZさんには迷惑をおかけしてしまいすいません。

投稿: レプター | 2013年12月14日 (土) 18時06分

レプターさん、こんばんわ

待ってましたよ・・・連絡無いから、もうダメなのかと思って、こちらから連絡しようか、どうしようか迷ってましたが・・・今では、大きく育って、今日量ってみたら68gでした。

直メール入れますので、よろしくです。

投稿: KAZ | 2013年12月14日 (土) 22時54分

ありがとうございます(*^_^*)そうなんですね(*^_^*)ぢゃあ試しに同居させてみます(*^_^*)

投稿: pink | 2013年12月15日 (日) 09時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« レオパのモルフについて・・・その2 | トップページ | Happy New Year! 2014 »